ジェラミの成長とオラディポの覚醒

Photo by Sarah Phipps, The Oklahoman

成長著しいジェラミ・グラントはオフに何をしたのか?インディアナ・ペイサーズに移籍しエースとして活躍するヴィクター・オラディポは一体何が変わったのか?

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ジェラミ・グラントの成長

先日、ビリー・ドノヴァンがジェラミについて以下の通りコメントしていた。

ジェラミはドライブをして片足で踏み切ると、バランスが取れていない時もあった。彼は自身の身体能力をドライブで活かせていなかった。でも、今は体がぶれずに重心が低くなって、リム周りでより強いプレーができているように思えるね。彼のフィニッシュは良くなっているよ。ペイントでボールを持っていても、バランスが悪いときは止まるし、バランスがいい時はフィニッシュまで持っていけるこのおかげでチームオフェンスの選択肢が広がっている。

 ビリー・ドノヴァン

「バランス」に言及するドノヴァン。

「バランス」に力を入れて取り組んできたジェラミにとってこのお誉めの言葉はめちゃくちゃ嬉しかったはず。

Q. オフシーズンで成長したことは?
A. 体が強くなったと思う。トレーナーのおかげで自分の体で足りない箇所を鍛えることが出来たよ。コート上では、ディフェンスの動きを見て、時にはスローダウンすることも覚えた、時速100マイルで動かなくてもいいんだ、ってね。

Q. ドライブの時に速く動きすぎていたということ?
A. 速すぎた訳ではないよ、でも時々ドライブをするとバランスを崩すときがあった。だから、バランスを保ったまま動けるスピードを探しているんだそれは、一朝一夕で出来るようになることではないけど、出来るようになると思う。

 ジェラミ・グラント

ドノヴァンのコメントと合わせて考えるとジェラミはこのスピードを見つけることが出来たということ?

バランス以外にも

  • 「シュートを打つ際の一連の動きがスムーズなったな」
  • 「フットワークが良くなったな」
  • 「フリースローが安定してきたな」

などなど目に見える成長がたくさんあってジェラミを見るのは楽しい。

見過ごされがちだけど、シーズン後にFAになるのは、ポール・ジョージとカーメロ・アンソニーだけでなくジェラミも。

なんとかサンダーに残って欲しいが、どうなるか。

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覚醒ビクター・オラディポ

ポール・ジョージとのトレードでサンダーからINDに移籍したオラディポがプレーヤーオブザウィークを授賞するなど、覚醒中。

オラディポのNBAデビュー戦はペイサーズのホームコート、バンカーズライフフィールドハウス。インディアナ大学出身なので何かとインディアナには縁があるオラディポ。(ディポトリビアその1)

まずは、サンダー時代のオラディポのプレースタイルについての記事をまとめると 

  1. オフボールでのプレー、特にコーナーでのプレーがORL時代より増えたキャッチシュートの3P成功率は39%超でコーナーに限れば46%超。
  2. コーナーでのプレーに関して、オラディポ「すぐに慣れるものではないね。今でも身に付けようとしているし、慣れようとしているよ。」
  3. オラディポのオフェンスの37%がキャッチシュート、簡単に言うとボールを持てば3回に1回はキャッチシュートを打っていた
  4. 37%という数字は、HOUのエリック・ゴードンやアリーザと比べる(2人は70%前後)と低いが、オラディポはフリースロー試投数が彼らと同じくらい。
  5. つまり、キャッチシュートの割合がそれほど高くないのにリムにアタック(その他ファールを貰うようなプレーが)出来ていなかったということ。
  6. ドノヴァンは、オラディポにプルアップミドルではなくもっとドライブして欲しいと思っていたドノヴァン「プルアップミドルをよく決めているけど、ビクターはもう少しリム付近でプレー出来るはずだ。」


サンダー時代は役割がかなり限定されていたオラディポ。彼に限らずサンダーに来る選手は、自分より能力の高い選手たち(ラスやPG、メロ、以前ならKD、ハーデン)とプレーすることになるのでどうしても役割は限定される。

ただ、この役割の限定が選手にとって自分の弱点を明らかにし、そして改めて基礎を磨く機会となり、次のステップに導く手助けになるように思う。

例えば、オラディポの場合なら「キャッチシュートの機会が増えたので、今まで以上にシュートの練習をし、シュート力が向上する」「ドライブを期待されているが、フィニッシュを決めきれないから、オフに体を強くする」などなど。

役割が限定されているからこそ、限定された役割のスキルが上がり、効率の良いプレーを身に付けることが出来るようになるのでは?

(ディオン・ウェイターズも以前「ラス、KDと一緒にプレーするためにキャッチシュートの練習をした」と言っていた。他にも、イバカが3Pを身に付け活躍の場を広げたのはまさにいい例。)

移籍して役割が増えたときにサンダーで身に付けたものが活かされる。だから、たまに目にする「サンダーはオラディポを上手く使えていなかった」というのは当たっているようで違うような気もする。

(オラディポのINDでの活躍に関して)ビクターは自分がなりたいプレーヤーになるために何が必要なのかが遂に分かったのだと思う。

 ビリー・ドノヴァン

この世の中で起こること全てに理由があるはずだ。今、俺のための道は用意されている、今まで以上に準備は出来ているよ。

 ビクター・オラディポ

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追記

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この記事から3年後、フランチャイズの顔となったジェラミ・グラント

参考記事

Thunder Q&A: Jerami Grant on balance, Victor Oladipo and his family’s rap song shout out | NewsOK.com

www.normantranscript.com

Pacers: Victor Oladipo makes statement against Thunder with 35 points

The Graduation of Dion Waiters « NBA.com | Hang Time Blog

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