【記事訳】『ラッセル・ウェストブルックが変わった日』

記事訳
Photo by Nate Billings, The Oklahoman

全員が“それ”を軽く見ていた。

ラッセル・ウェストブルック、ケビン・デュラント、タボ・セフォローシャ、スコット・ブルックス。

全員が“それ”から目を背けたがっていたし、過剰に言われすぎていると主張していたし、NBAのシーズン中に普通に起こる得ることだとしていた。

でも“それ”は実際に起こった。

2011年11月28日、ウェストブルックとデュラントがサイドラインで口論をした、割に入らないといけないほど一触即発状態だ。それは水曜の夜、メンフィスで3点差で勝利した試合の2Qのタイムアウト中に起こった。ロックアウトの短縮シーズンが始まって3試合目のことだった。

その日のウェストブルックはキャリア最低レベルのひどい内容(4得点、FG 0-13、6アシスト、4ターンオーバー)だった。怪我をしていたマイク・コンリーの代役、ルーキーのジェレミー・パーゴに圧倒されていた(15得点、7アシスト、1ターンオーバー)のもひどかった。

前半残り3分半で怒りが爆発した。ウェストブルックがペイントにドライブしコーナーのセフォローシャにパスをしたがシュートを打たなかった時だ、ウェストブルックは「なんで打たねえんだ!」とセフォローシャに吠えた。

直後のフリースローで、セフォローシャとデュラント、パーキンスはウェストブルックを落ち着かせようとしていた。しかし、彼の怒りは収まらず1分後のタイムアウト中に言い合いがベンチで勃発した。デュラントはまたウェストブルックを落ち着かせようとしたが、ウェストブルックは言われ方に腹を立てているように見えた。少しすると、デュラントの堪忍袋の緒が切れ、叫び始めた。チームメイトとコーチは今にもケンカが始まりそうな二人の間に入った。

「たまには意見が食い違うこともある、いつも言ってるけどね。それでもオレが100%彼の味方であることは変わらない、それは彼も同じだ。」デュラントは試合後そう言った。

ブルックスHC「真剣な試合をしていたら口論になることもあるさ、私はそれを問題視していない。健全だと思う、それから学んで成長の糧にしたらいい。それがNBAの一部だ。」

しかし、それはこの口論には当てはまらないように感じた。デュラントとウェストブルックから始まったわけではないのにも関わらず二人の言い合いに発展したし、その言い合いもバスケットボールではなく感情に起因していた。変な感じがしたし、ショックでもあった。

出典:https://oklahoman.com/article/3636147/thunder-fans-give-russell-westbrook-a-hand-and-he-answers-back

その前の3シーズンの大半で、周りはデュラントとウェストブルックのデュオを疑問視していた。彼らはシュートファーストのPGが生粋のスコアラーと共存できるとも、サンダーの二人のスターがお互いのことを信頼しているとも思っていなかった。もちろん大半は根拠のないバカげたことだった。しかし、メンフィスでのこの一件に彼らは飛びついてきた。

次のダラスを迎えての試合はTNTで全米放送された。サンダーはホームに戻り、たくさんのメディアたちが前の晩に起きた口論について選手たちに聞いていた。TNTのサイドラインリポート、デイビッド・オルドリッジは始めのタイムアウトであの口論に触れた後、試合中継に戻ると言ったのに、放送では口論に発展するまでの様子がリプレイされていた。

「自分にとって本当に辛かった」、後にウェストブルックはSprts Illustraterdで語った。「いろんなことを言われたよ。」

ウェストブルックはマーベリックス相手にもひどいプレーが続いていた。41分出場して、9得点、FG 3-11、4アシスト、7ターンオーバーだった。

「彼はあのダラス戦、本当によくなかった。苦しんでいたね。」サンダーのアシスタントGMトロイ・ウィーバーはSprts Illustraterdで語った。

しかし、試合残り4分で特別なことが起こった。

ケンドリック・パーキンスのスティールから速攻でジェイソン・テリーにファウルをされながらウェストブルックがダンクを決め、残り3:17にウェストブルックがフリースローラインに立つと、サンダーファンが今までしたことのないことをやり始めた。

「オクラホマは彼を見捨てたりなんてしなかった、ラッセルに寄り添っていたんだ。」ウィーバーは続ける「覚えているよ、一人の少年が“Rus-sell! Rus-sell!”とチャントを始めたら、みんながし始めたんだ。」

ウェストブルックは次のプレーでオフェンスリバウンドをもぎ取るとジャンパーを決めた、サンダー3点リード。続けてスティールからまたジャンパーを決めた、サンダー5点リード。

悪夢のような2試合の最終盤にウェストブルックが戻ってきた。ホームのファンからの声援で息を吹き返すと、大事な場面でシュートを決め最後はデュラントのゲームウィナー(3Pのブザービーター)をお膳立てした。

それはサンダーにとってエモーショナルな勝利だった。

それはウェストブルックにとってターニングポイントだった。

ウィーバー「あの試合で彼のキャリアは変わった、あれが決定的な瞬間だった。」

Darnell Maberry『100 Things THUNDER FANS SHOULD KNOW & DO BEFORE THEY Die』、TRIUMPH BOOKS、2017、p.137-140
“Rus-sell! Rus-sell!”

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