田舎町のスーパーヒーロー
人口15,000人ほどの小さな田舎町イリノイ州ディクソンでパレードが行われていた。
ディクソン史上初のNBA選手誕生を祝うパレードだ。
感動したよ。小さな町の出身者でしか味わえないサポートだよね、ディクソンでよかった。
アイゼイア・ロビー
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チームメイトたちの大半もNBA選手の大半もビッグシティ出身だ、そういう意味で自分はちょっと目立つかもね。そういう選手たちの多くがずっと高いレベルでプレーしてきてるし、幼いときから後のNBA選手と対戦してる。自分には田舎町出身者としての負けん気があると思うよ。
アイゼイア・ロビー
もちろんディクソンでいい思いをずっとしてきたわけではない。田舎町が故の苦労もたくさんしてきた。

AAU(いわゆるクラブチーム)のチームは一番近くても車で75分かかるモリーンにしかなかった。練習に行くためのガソリン代、AAUでの遠征時の宿泊費&食事代を稼ぐためにロビーはお菓子を売ったり、工面してくれた人には草刈りをするとチラシを配ったりした。
苦労していたのはロビーだけではない。母親ダニエラは平日は整体院で働き週末は清掃業に励んだ、そうやって週7日働く生活を10年以上続けた。全てロビーのバスケットボールのためだった。
お母さんはいつでも一生懸命な人なんだ、自分の人生に一番影響を与えた人でお母さんがいなければ今の自分はいない。
アイゼイア・ロビー
家族の支え、自らの努力でネブラスカ大学の奨学金を勝ち取った。苦労を乗り越えてきたことが今のロビーの強みだ。
貧しかったとは言わないよ。でも楽ではなかった、家族に余裕があっただなんて絶対言わない。その環境でバスケットボールに取り組む姿勢が身に付いたんだと思う。待ってたら何かもらえたことなんてなかったし、人生でもずっとそうだった。それが自分のプレーやメンタルを形作ってくれたのかな。
アイゼイア・ロビー
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サンダーとロビーの不思議な縁
ロビーとサンダーには不思議な縁がある、その始まりは遡ること2015年。
- 2015年 サンダーはエネス・カンター、カイル・シングラーなどを獲得したトレードで2019年2巡目指名権をデトロイト・ピストンズから獲得
- その指名権はペリー・ジョーンズのトレードでボストン・セルティックスへとトレード
- セルティックスはその指名権をピストンズへトレード
- ピストンズは再びその指名権を今度はダラス・マーベリックスへトレード
- その指名権でマーベリックスはロビーを指名
- ロビーはサンダーへとトレード
ロビーは巡り巡ってサンダーの元に帰ってきたのであった。
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他にもちょっとした縁がある。
2020年1月23日、ロビーはテキサス・レジェンズの一員としてオクラホマでサンダーの下部組織オクラホマシティ・ブルーと対戦した。
144-140のハイスコアゲームを制したレジェンズはダラスへと帰ったが、その次の日ロビーは再びオクラホマにやってきた。今度はレジェンズの選手としてではなかった、ロビーはサンダーにトレードされたのだ。
サンダーは自分をトレードするくらい欲しかったってことを知れて嬉しかったよ。
アイゼイア・ロビー
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「二度と寿司は食べない」
アイゼイア・ロビーは2019年に寿司を二度と食べないとTwitterで宣言した。
いつも寿司を食べるときは生魚をそんなに食べないんだ、カルフォルニアロールが好きだから。でも、(サマーリーグでラスベガスに来た)初日に気前よくお父さんと食べ放題の店に行って、まぐろとかサーモン、蟹いろいろ食べたらちょっとした食中毒にあっちゃって。
アイゼイア・ロビー
ちなみに寿司を食べないと誓った2日後に試合に勝ったことで食中毒は治った。
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参考サイト
!https://www.klkntv.com/isaiah-roby-gets-homecoming-parade-after-nba-draft/