【2022オフ】サンダー 契約/戦略情報まとめ

オフシーズン注目ポイント

ESPNボビー・マークスが挙げていたサンダーに関する今オフ注目ポイントについて。

How the Oklahoma City Thunder should approach the 2022 offseason
The Thunder's rebuild enters Year Two, with the playoffs still a distant endgame.

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キャップスペース

サンダーには現在$31.8Mのキャップスペースがある、これは現時点でリーグ最大の金額。ただし、7月1日からシェイ・ギルジャス・アレキザンダーのMAX契約が始まるのでこれは6月30日までの期間限定となる。

例えば、サンダーはこの期間中に以下のようなトレードが可能。(噂ではなく、あくまでトレード成立可という例)

  1. デリック・フェイバース+α ⇔ トバイアス・ハリス+指名権
  2. デリック・フェイバース+α ⇔ ラッセル・ウェストブルック+指名権

いずれの場合もサンダーは来季$147Mのタックスラインを超えるため、余程の条件がなければ実現性は低そう。キャップスペースはあるもののフル活用は難易度が高い。

ラスがサンダー復帰となれば話題性は抜群。実現可能性は0ではないが、育成路線を突き進むサンダーがタックスを支払ってまでラスを獲得する未来は想像し難い。

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ルー・ドート

2019-20、サンダーと4年$5.4Mの格安契約を結んだルー・ドート。

契約最終年となる来季は$1.9Mのチームオプションとなり、今オフの動きで契約は以下3通りに分岐する。

①オプション行使

サンダーは来季$1.9Mの契約金をドートに支払い、ドートは来オフ完全FAとなる。サンダーとしてはサラリーを最も抑えられるパターン。ただし、ドートが他チームと契約した際にサンダーは引き留めることができない。

②オプション破棄

サンダーは来季$1.9Mの契約を破棄し、$4.9Mのクオリファイングオファーを提示できる。その場合、ドートは23年オフに制限付きFAとなり5年MAX契約締結が可能。ドートにとってはサラリーを最大化できるパターン。サンダーとしてはサラリーが高くつく可能性はあるが、確実に残留させられるというメリットはある。(制限付きFAなので他チームからオファーがあってもサンダーはそれにマッチすることでドートを残留させることができる)

③延長契約

今オフ、サンダーはドートに最大4年$58Mの延長契約を提示できる。①②の折衷案的なパターンで両者ともリスク回避が可能。(サンダーとしてはある程度金額を抑えつつドートを失うリスクを回避、ドートとしては獲得サラリーは最大化できないがケガをしたとき等のリスクを回避)

(ルー・ドートの延長契約について)もちろんそれについては話し合う、それがいつなのかは分からない。一番大切なのは全員の状況を理解して、一緒に話を進めていくことだ。

 サム・プレスティ

この夏、ドートとサンダーの両者が納得する形を見出す必要がある。

ドートがディフェンスしているときの相手FG成功率は全体で41%、これはリーグTOP10に入る数値。代替が利く選手ではないはず、個人的にはチームに残して欲しいがサンダーはどう動くか。

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注目日

6月29日

オプション行使/破棄の期日、サンダーでは以下選手が該当する。

  • デリック・フェイバース(プレイヤーオプション)
  • マイク・ムスカラ(チームオプション)
  • アイゼイア・ロビー(チームオプション)
  • ルー・ドート(チームオプション)
6月30日

テオ・マレドンの来季契約保証確定日、この日までチームに残っていればマレドンの来季1.9Mのサラリーは保証される。

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サム・プレスティ発言まとめ

シーズン終了会見でのプレスティ発言まとめ。(ドラフトに関する発言は別記事で記載予定)

Sam Presti | 2021-22 End-of-Season Media Availability

シーズン終了会見は2時間13分に及んだ、劇場版サム・プレスティ。

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2022-23シーズン

プレスティはこれまで通りショートカットはせず、長い目で見てチームを構築する旨を強調した。

物事を進めるのには長い時間がかかる、だから我々はショートカットはしないようにしつつ長く時間がかかりすぎないようにしたい。

 サム・プレスティ

シーズン開幕時に勝利数を予想したい人にはしてもらえばいい、15,6勝と予想する人もいるかもしれない。でも、我々はそんなことは気にせずプレーを続ける。もし(後半戦に差し掛かったときに)結果を求められる状況にいなければ育成に切り替える。それはどのチームもやることだ。しかし、始めからシーズンがどうなるかを予想することはない。(中略)だから、来期もやることは同じだ。結果ではなく、自分たちがやるべきことに集中して戦い続ける。昨季よりも今季は我々が求めるチームに近づいた。だけど、まだまだ求めているレベルには程遠い。

 サム・プレスティ

もう後がなくてどうしても40勝しないといけない状況なら、そうすることはできる。では、長い目でサンダーを見たときにそれはやらないといけないことなのか?おそらく違う。周りはなぜそうしないかをバカにしてくるかもしれないが、こうして時間をかけてゆっくり歩みを進めていくことこそが戦うということだ。

 サム・プレスティ

どうしても40勝しないといけない状況なら、そうすることはできる“という発言は”指名権を使えばスター選手の獲得はできまっせ”という意味、(少なくとも現時点で)目先の勝利のためにチームの未来を投げ出すという選択肢はプレスティにはないことが伺える。

発言を聞く限りでは来季も我慢のシーズン/育成のシーズンになりそう?

既存メンバーの急激な成長に加えて1年目からリーグを席巻するような選手をドラフトできれば、来期プレーオフ進出のシナリオもあり得る

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2023オフ

来季”まで”我慢する大きな理由は23年オフにある。

我々は2023年に大きなフレキシビリティを手にする、加えてリーグと選手会によってはCBAが変更となる夏でもある。

 サム・プレスティ

2023年、CBA(リーグと選手会間で結ばれる契約)が刷新されサラリーキャップ増が予想されているのに加え、サンダーはデリック・フェイバースと昨オフにバイアウトしたケンバ・ウォーカーの契約(&ストレッチしたカイル・シングラーへの支払い、すべて併せて約$30M)が終了することで莫大なキャップスペースを捻出見込み。

例えば、このキャップスペースと1,000個ある指名権でスター選手をトレードで獲得する等大きく動くことができる。

「キャップスペース捻出」=「スター選手をFAで獲得」とはならない、なぜならオクラホマにFAは来ないから。サンダーが獲得した過去最高額FA選手はパトリック・パターソンで3年$16.4M 、スモールマーケットの宿命。

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昨オフのトレード/FAまとめ

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