"We also understand there's no silver platters in Oklahoma City. We're going to have to take it. We're going to have to improve. We're going to have to scratch. We're going to have to claw. We're going to have to battle to get progress, especially in our conference, and our guys… pic.twitter.com/KETfug4OEs
— OKC THUNDER (@okcthunder) May 29, 2024
オフシーズン注目ポイント
ESPNボビー・マークスが挙げていたサンダーに関する今オフ注目ポイントとサム・プレスティGMのシーズン終了会見のコメントを抜粋。
毎年恒例の劇場版サム・プレスティ2024 (2時間31分)
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FA一覧
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キャップスペース
HOUから譲渡される12位指名権を考慮した上で今オフのサンダーのキャップスペースは約$33M。サラリー最低額を下回っているため、開幕までに最低でも$19Mは使う必要がある状態。
ただし、将来のシェイ、J-Dub&チェットの延長契約を考慮すると大盤振る舞いはできない。ESPNボビー・マークスは以下2つの動きを提言。
Bust a move @pdpatt, it's your birthday!🕺 pic.twitter.com/e62ugFMujW
— OKC THUNDER (@okcthunder) March 14, 2019
リマインド:キャップスペースがあるからと言ってOKCにFAは来る可能性はかなり低い、サンダー史上最高額FA選手はパトリック・パターソンで3年$16.4M
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ロスター構築
ベース
23-24シーズンで分かったこととして以下2点を挙げたプレスティ
・チームにいい基礎(=シェイ&J-Dub&チェット)ができている
・ただし、まだまだ経験すべきこと&学ぶべきことがたくさんある
みんな我々にドラフト指名権や若手をパッケージにしてスター選手を獲得させたがっていたけど、「本当にチーム内には才能ある選手はいないのか?チームの成長を考えたら組織内で育成するのがベストではないか?」というのが私の問いだった。
サム・プレスティ
Hear that? Here comes the BOOM. 💥
— SLAM (@SLAMonline) October 23, 2023
The OKC Thunder cover SLAM 247. https://t.co/yXRIDdTIjg pic.twitter.com/gOkGJiaAbs
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逆井上雄彦路線
今シーズン REB% 48.4でリーグ28位だったサンダー、この数字はプレーオフでも改善されることはなかった。(47.5%)
この弱点に対するプレスティの考えは以下の通り。
我々はご存知の通りリバウンドが強くない、ただなりたいのは"リバウンドが強いチーム"ではなくて"ディフェンスが強いチーム”だ。(中略)「問題を1つ解決したら、また別の問題が3つ発生した」という状況になると対応事項が増えてしまう、とにかく勝つために何がベストかを見出そうとしている。
サム・プレスティGM
- 「我々とクリッパーズやペイサーズ、シクサーズとのDREB%差は1%もない、ペイサーズとは0.2%差だ」
- 「リーグTOP15入りまであと平均1リバウンド差だった」
- 「我々はリムブロック数でリーグ2位だった、ブロックされたボールを誰かが取ったらそれもオフェンスリバウンドだ(=リムブロックが増えたら被オフェンスリバウンド数も必然的に増える)」
というマニアックな情報を何も見ずに回答するプレスティ、リバウンドについて聞かれることが分かっていたから予習していた?
「リーグのベストディフェンスチームになる」というゴールを見失いたくない。もしリバウンドでリーグトップ5になっても、ターンオーバー誘発数が悪化したら何の意味もない。(中略) 今季ディフェンススキームのおかげで我々は相手のターンオーバーを誘発して、タフショットを打たせてリムプロテクトではリーグ2位だった。
サム・プレスティGM
サンダーのディフェンススキームは「ペイントを固めて外にパスが出たら走ってチェックに行く(≒プレーメイカーを潰して他の選手にディシジョンメイクを強いる)」という機動力を活かしたもの。
All the blocks were cool, but this may have been my favorite Chet play from last night. Closes out on two shooters in BOTH corners within two seconds of each other. Awesome awareness and hustle. pic.twitter.com/jmdFkWbyg5
— Royce Young (@royceyoung) October 28, 2023
ワンポゼッションで両コーナーにクローズアウトをするチェット、サンダーがビッグマンに求める機動力
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「このスキームでトップ5ディフェンスだった以上、この軸は変えない」というのがプレスティの考え。
となると、アンドレ・ドラモンド、スティーブン・アダムス、ヨナス・ヴァランチュナスのようなリバウンドは強いけど機動力に劣るいわゆるトラディショナルセンターの獲得は考えづらい。
ただ「改善しないといけない」「リバウンド最弱のままディフェンス1位になってやろう、みたいな奇抜なことをやりたいわけではない」という話もしていたので機動力を確保しながらリバウンドを改善できる選手を獲得を目指すということになる。
Q.リバウンドは育成か補強どちらで改善されますか?
補強だけで改善できるという保証はない。我々が獲得したい特定の選手はいるけど、相手チームは簡単には放出しない。その2つ(育成&補強)の組み合わせが必要だ。
サム・プレスティGM
Jusuf Nurkic finished tonight's game with 31 rebounds 🤯
— NBA (@NBA) March 4, 2024
▪️ Suns franchise record for most rebounds in a game
▪️ Most rebounds by any player since the 2010-11 NBA season pic.twitter.com/PUYO2tUMo2
2024年3月、ユスフ・ヌルキッチに31リバウンドを記録されるも勝利したサンダー。
その試合後のマーク・ダグノートHCの発言は以下の通り。
リバウンドについてはシーズンを通して課題と言われる、我々のリバウンドはリーグでも最低レベルなのは確かだ。しかし、そのトレードオフで自分たちのプレースタイルを貫ける。我々が重きを置いているのはターンオーバーで、それはディフェンスでもオフェンスでもだ。今日こちらは6ターンオーバーだったと思う。(ターンオーバーに重きを置く)利益が大きい限りはそのトレードオフを喜んで引き受ける、全てを完璧にこなすのは不可能だからね。
マーク・ダグノートHC
1人の選手に30リバウンドも取られて、いいことなんて何もない。しかし、バスケットボールにはリバウンド以外にもたくさんの要素がある。
マーク・ダグノートHC
外野からは「リバウンドガー」「サイズガー」と言われるけど、フロント&現場ともにここに対する方向性は合致している。
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ジョシュ・ギディー
シーズン中からクロスマッチを敷かれ苦しんだギディー、プレーオフではキャリア初のベンチスタートも経験。
今オフから延長契約を結ぶことができるが、サンダーとギディーの未来はいかに。
ジョシュは21歳にして、これだけ成功をおさめたチームの一端を担っていた。もちろん特定の分野でレベルアップは必要だが、それはどの選手も同じだ。(過去のサンダーの)選手たちの成長も年々積み上げられていったもので我々もどうやったらジョシュのユニークな才能を活かして高いレベルの試合に勝つことができるかベストな方法を見出さないといけない、そうジョシュの将来を考えている。チームのフィットについて聞いてくるけど(中略)チームは年々変わっていくものだから予測はできない。
サム・プレスティGM
選手たちは色々な困難を乗り越えていく、それができない選手だと思ったら我々はドラフトしていない。ジョシュはやらないといけないことがたくさんあるけど、それがプロになるということだ。シーズンの中で大きく成長したと思う、間違いなく色々なことができる選手になった。ジョシュはタフで勝負強い選手だ、それでいて若い。やらないといけないことはたくさんあるけど、ジョシュがそれをやりたがらない姿を見たことはない。
サム・プレスティGM
他にもシェイがディフェンダーとして地位を確立するのに3年かかったこと、ドートのディシジョンメイクの向上に時間がかかったことを引き合いに出していたプレスティ。
「ギディーの成長を見届けたい」「育成を諦めていない」と自分には聞こえる。(ただし延長契約については言及なし、ちなみにシェイのときは「延長契約を楽しみにしている」という旨を明言していた)
WHAT A RETURN FOR KRISTAPS PORZINGIS 🔥
— NBA (@NBA) June 7, 2024
18 PTS
7-9 FGM
2 3PM
2 BLK
He's the 9th player since 1976-77 to put up 18+ points in the first half of their NBA Finals debut 👏 pic.twitter.com/tbOjKIo2c6
ことクロスマッチに関してはギディーだけでなくチェットの成長も攻略の鍵になる、チェットがポルジンギスのようにミスマッチを●しまくることができたら相手はクロスマッチを敷けないはず。プレスティも会見で「クロスマッチは相手がチェットを止めるために敷いてきているディフェンス」と発言していた。
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まとめ
プレスティの会見をまとめると
- チームのベースはできた&内部育成路線継続
- 来期も今のスタイルで行く(=いわゆる古典的なビッグを補強するつもりはない)
- ただリバウンド力を補えるような対策(補強?育成?)はする
- ギディーの育成を諦めていない
素直にプレスティの言葉を受け取ると昨オフと同じように主軸をキープしながらロスターと指名権を整理する動きに終始しそう?
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