【2023オフ】サンダー 契約/戦略情報まとめ

「サンダーはいつ補強に動くのか?」について追記(2023年6月11日)

オフシーズン注目ポイント

ESPNボビー・マークスが挙げていたサンダーに関する今オフ注目ポイントとサム・プレスティGMのシーズン終了会見のコメントを抜粋。

※ドラフト戦略については別記事で記載予定

What every eliminated NBA team needs to do this offseason
We break down what the summer priorities and needs are for the teams who have already been sent home from the postseason.
GM Sam Presti | 2022-23 End-of-Season Media Availability | OKC Thunder
毎年恒例の劇場版サム・プレスティ(2時間17分)

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キャップスペース

ケンバ・ウォーカー、ジャマイカル・グリーン、カイル・シングラー等への支払いを終えるサンダーは今夏約$30Mのキャップスペースを手にすることに。

金銭的余裕に加え豊富な若手&潤沢なドラフト指名権があるため、例えばオールスター選手がトレード市場に売り出された場合はどのチームよりも優位に交渉を進めることができる。

プレスティはシーズン終了会見でキャップスペースの使い道について「全ての可能性を探っていく」「どうしたら最大限活用できるか考える」とコメント。

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大型補強も可能な一方でボビー・マークスは「まだ焦る時期ではない」と記事に書いている。

プレスティは「リスクを取ることを恐れない」としつつも、現在とサラリー事情が似ていた2009~10年の話を引き合いに出し以下の通りコメント。

「当時は周りが“デイビッド・リー、ベン・ゴードンとMAX契約しろと”言ってきた、我々はしなかったがそれでもお金のやりくりには苦労した」

2,3年後からジョシュ・ギディー、ジェイレン・ウィリアムス(J-Dub)、チェット・ホルムグレン等の再/延長契約が始まることを考えると、今オフも余裕があるからと言って大盤振る舞いはできないはず。

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※追記

「じゃあ、いつ動くの?」について、プレスティの言葉を追記。

私はいつもジェフ・グリーンの例を使って説明する。

当時(=2011年)の我々はとてもいいチームで50勝していたし、次の年も50勝超えを目指していた。ただ我々は当時のバスケットボールスタイルに苦戦していた。おもしろいよね、当時のチームは今だったら「小さすぎる」なんて言われずに「モダンバスケットボールだ」と言われていただろうからね。

なんにせよ、当時50勝を超える特定のチームと戦って自分たちの限界を感じた。我々にはアジャストが必要だったんだ、でもそれは明確だった。自分たちのスタイルが確立された中で何度も戦って、自分たちの能力の限界を見てきたからだ。

今のチームにはまだまだやらないといけないことがたくさんある、「これさえ修正すれば戦える」というものを挙げるのは難しい。

 サム・プレスティGM

2011年2月にサンダーは当時スタートPFを務めていたジェフ・グリーンを放出し、ケンドリック・パーキンスを獲得。

当時のウエストはダンカン、ノビツキー、ガソル兄弟、ランドルフと強力なインサイドプレイヤーがひしめき合っており、どのチームも2ビックのラインナップが主流。

サンダーは実際にプレーオフで戦った中で『高さ』『フィジカル』に限界を感じ、更に上を目指すためにトレードを決断。

結果、2012年のサンダーはファイナル進出を果たしている。

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契約延長対象

契約延長の権利を持っている選手は以下3名。

  • アレクシー・ポクシェフスキー
  • ジェレマイア・ロビンソン・アール
  • ダリオ・シャリッチ

シーズン終了会見ではサンダーをノートパソコンに例えて話していたシャリッチ、何が言いたいのかは全く分からなかったが「サンダーを気に入った」「戻ってきたい」という発言をしてくれた。

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ロスター構築

フィジカル

プレスティはチームの課題として「フィジカル」を強調

フィジカルが少しずつ強くなってきて、泥臭いプレーができるようになってきている。目指すレベルのチームになるために必要だ。多くの人が「フィジカル」と言うとディフェンスのことだと思うだろうが、我々はオフェンスでフィジカルが足らない。

 サム・プレスティGM

プレスティは「サンダーは相手に先にボーナスに入られた試合数でリーグ最下位でそれは望ましい状況ではない」とコメント。

プレスティは昨季も「フィジカルが足らない」と発言していた、そのときは「全員がルーやフェイバースのようになる必要はないけど」という枕詞つき。

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ビッグマン

スモールラインナップを多用していたサンダー、プレスティ曰くこのスモールラインナップが選手の成長に大きく寄与したとのこと。

J-Dubジョシュ、アイゼイアの成長が見られたのは、我々がスモールで戦い始めてからだ。ケンリッチを5番で起用し始めたのがJ-Dubの成長の始まりだったと思う。(もし、固定観念に捉われてビッグを起用していたら)この成長はなかっただろう。

 サム・プレスティGM

加えて、ウルブス戦で「リバウンドで負けてなかった」「タウンズにJ-Dubがマッチアップしていたけど問題なかった」ことを挙げ「バスケットボールは“大きいからリバウンドが取れる、小さいからリバウンドが取れない”なんて単純なものではない」と力説。

「サンダーにはビッグマンが足りない!」と言う現地ファンも多数いるけど、(少なくとも現時点で)プレスティはビッグを補強するつもりはないことが伺える。(ダグノートHCも攻守でビッグがいない前提の戦術を構築してきているし)

プレスティの「フィジカル」「スモールLOVE」発言を聞くと、ドレイモンド・グリーンやPJ・タッカーが理想?内部で育てるのか、獲得してくるのか。

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まとめ ※追記

プレスティの会見をまとめると

  1. サラリーキャップは活用するけど、大盤振る舞いはしない
  2. 大きく動くのは今のチームの限界が見えてから
  3. (いわゆる古典的な)ビッグを補強するつもりはない
  4. 今チームに足らないのは「フィジカル」

上記を素直に受け取れば、このオフ(&来季)は

  • 『残り契約年数1~2年の大型契約選手を引き取りながら指名権/若手選手を整理する』
  • 『主力はキープ、スモールで行けるところまで行く』
  • 『フィジカルは既存選手のレベルアップで底上げ』

という流れになりそう?

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リンク

昨オフのトレード/FAまとめ

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