【ドラフト2021】ブレンズ・ブライヤンバーグ ~オクラホマを愛した男~

2021年ドラフト候補生、Vrenz Bleijenberghについて。

(日本語表記はブレンズ・ブライヤンバーグが近い?Jokic→ヨキッチ、Marjanovic→マリヤノビッチなどと同じで発音すると“J”は“Y”になる)

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「万能なのが自分の強みだ」

ブレンズは211cmのガードで、16歳のときから地元ベルギーのプロリーグでプレーしてきた。そして自ら強みを「万能さ」と言い切ったように高さに見合わないハンドリングや視野の広さがある。

子どものときからずっとポイントガードなんだ。プロ生活のはじめは控えのポイントガードだった、子どものときから視野が広かったのがラッキーだったよ。ベルギーでは背が高かったらセンター、背が低かったらポイントガードだからね。でも自分にはポイントガードの視野の広さとパススキルがあった。だから今、211cmのポイントガードなんだ。

ボールを持っても持たなくてもプレーができるし、キャッチシュートも打てる。スポットアップも、オープンの味方にパスもできる。長くて、身体能力もあってスピードもあるからリバウンドをとってそのままテンポをあげてフルコートでプレーできる。自分はそういう選手だ。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

Vrenz Bleijenbergh Scouting Report: 2021 NBA Draft

2020-21平均PTSREBASTFG%3P%
Euro Cup 10試合9.43.12.443.4%37.5%

バスケットボール後進国のベルギーにいたことで注目されず苦労もしたが、自身の努力で道を切り拓いてきた。

4歳のときから16年間ずっと同じクラブでバスケットボールを続けてきた。ユースチームから2軍、1軍とステップを踏んできたんだ。

バスケットボールはベルギーではメジャーではないし、リーグも大きくない。それが自分のキャリアにとってちょっとしたマイナスだ。もし自分がスペインや、イタリア、フランスでプレーしていたら、もっと簡単に注目されていたと思う。でもそれは仕方ないことだから、今は自分の能力を証明し続けるだけさ、その効果が出始めてるよ。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

そんなブレンズが自ら課題とするのはフィジカル。

強くならないといけない、自分が一番成長しないといけない分野だ。才能はあるけど、もう少し強くなれば、もっとチームメイトのためにスペースを作れるし、リングに近いところでも強いプレーがもっとできるようになる。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

  • ユーロ
  • 211cmのガード
  • 細い
  • 自信満々

特徴だけ並べると頭に浮かんでくるサンダーのあの選手についてもブレンズ本人が語った。

(アレクシー・ポクシェフスキーとの比較について)彼は自分とはまったく別の選手だ。彼の場合、自分とは違いギリシャの強豪チームに所属していた。だけどプレータイムはなくて、自分のような経験はなかった。背が高くて、何でもこなせるのは自分とちょっと似ているけどね。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

「オレはポクじゃねえ」とでも言いたそうな勢いで喋りだすも喋っている内に自分と似ていることを自覚するブレンズ、ちなみにポクの方がブレンズより1歳若い

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「オクラホマが好きだ」

ワークアウトでオクラホマに訪れた際のTweetがきっかけで、ブレンズはサンダーファンから注目を集めることとなる。

訪れたというTweetだけで群がる地元サンダーファンたち(本人曰く、投稿して5分で200人フォロワーが増えた)にブレンズも上機嫌に。Twitter上で「どのチームのファンがベスト?」投票でサンダーファンとニックスファンを戦わせた。

おそらく母数では圧倒的に不利な戦いをツイ廃サンダーファンたちの活躍で制した

さらにブレンズのサンダーファンへのアピール活動はこれだけに留まらず、The Athleticサンダー担当アンドリューのポッドキャスト&サンダーファンYoutuberコナーのチャンネルに出演し、オクラホマについて語った。

ベルギーからオクラホマに着いてから最初の日はホテルで寝て、次の日の朝にヴィトがホテルまで迎えに来てくれた。彼がダウンタウンや、練習場やいくつか観光スポットを紹介してくれたよ。そのおかげで街を知ることができた。その後、一緒にちょっとしたワークアウトをして、ゆっくり過ごした。ワークアウトはよかったし、コーチたちやトレーナーたち、スタッフの人たちともいい話ができた。OKCが大好きになったね。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

ヴィトは昨年2巡目でサンダーが指名したチェコ出身のガード、怪我でプレーしていないがリハビリをずっとオクラホマでしてきた、2人は2019年U20ヨーロッパ大会でベスト5に選ばれており昔なじみ(一番左がブレンズ、真ん中がヴィト)

サンダーはブレンズのプロフィールをとても気に入ったそう(ソースは本人)で、ブレンズにとってのドラフトワークアウトはサンダーが最初だった。ワークアウトは1on1、3on3、シューティングドリル、最後にコーチングスタッフとドラフト候補生で5on5をして終了。

ワークアウトでのサンダーのおもしろい話も教えてくれた。

ラックにボールをしまうときのボールの向きが決められていた。サンダーは完璧主義だ。コートに立ったら、シャツをしまわないといけない。ワークアウトをした他のチームではそんなことなかった、サンダーにとってはそういう細かいことが大切なんだ。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

サンダーが指名するかどうかは分からないけど、もしサンダーに来てくれたらポクとブレンズのコンビでTwitterが盛り上がること間違いなし。

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「自分には1巡目指名されるだけの才能がある」

ずっとNBA選手になりたいと思っていた。ベルギーのU16、U18チームでプレーし始めてから自分の夢に本当に近づいてきていると感じるんだ。

プロ選手になったとき、他のみんなと同じようにNBAに行きたいと本気で思うようになった。18歳そこらで自分が強く、高くなるにつれNBAのものすごい選手たちとやりあえるんじゃないかと考え始めた。自分にはその才能もあるし、努力もしてきたから本気でできると思ってる。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

NBAはよりアイソレーションが重要視されている。自分はチームプレイヤーだ。ユーロではたくさんのセットプレーを多くのチームが使う。そこが少し違うと思う。自分にとっては悪くない、万能に複数ポジションをこなせるからね。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

ビッグマウスだがワークアウトでロッタリーピック候補の選手とやりあった上での発言であり、そしてそれは今までの努力で培ってきた自信からくるものだ。ベルギー出身選手史上初のドラフト指名に向けて期待が高まる。

1巡目で指名される可能性もあると思う。自分はずっと注目されずにきただけだ。ロッタリーピック候補の選手たちともワークアウトしてきたけど、自分のほうがいいプレーができていたと思う。でもそれは当日にならないと分からないよね。1巡目指名を予想されていないベルギーの選手にとっては難しい。でも自分には1巡目指名されるだけの才能があると思ってる、そこについては本当にポジティブだよ。

(ベルギー出身の選手として初めてドラフト指名される可能性について)別にプレッシャーは感じてない、誰も達成したことがないからね。だから、自分が最初になろうと頑張っている、なれたら大きいよね。ベルギーに注目してもらえるチャンスにもなる、自分の国のためにプレーするのが好きだから。

 ブレンズ・ブライヤンバーグ

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