オクラホマシティ・サンダーは今夏ドラフト6位で指名したルーキー、ジョシュ・ギディーにスパルタ教育を施している。ギディーがどれだけ素晴らしいパスをしようとも、NBAの厳しさを教えようとパスを受けたサンダーの選手はシュートを決めないのだ。
しかし、ギディーはこの素晴らしい環境をあと少しで享受できなかったかもしれなかった。なぜならゴールデンステイト・ウォーリアーズがギディーを7位指名で狙っていたからだ。
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オーストラリアのコネ
ギディーがドラフト前にワークアウトをしたのは、サンダーとウォーリアーズの2チームだった。
はじめにウォーリアーズとのワークアウトではギディー本人でも信じられないほどシュートの調子がよく、ワークアウトの後6~8人のウォーリアーズ関係者から声を掛けられていたとのこと。
我々はギディーとかなり接触していた。サンダーが興味を持っていることも知っていたよ、彼らだけでなく多くの人が注目していたはずだ。だから彼は6位で指名されたんだ。
スティーブ・カーHC
ワークアウトだけでなく、カーがルーク・ロングリー(オーストラリア出身のセンター、カーとはシカゴ・ブルズ時代5年ともにプレーしリーグ3連覇を果している)と親しかったことも大きかった。父親ウォリック・ギディーによると、ロングリーはカーに“ジョシュ・ギディーをなめちゃダメだぜ”と伝えていたそう。
それがゴールデンステイトへの一種警告になったんだと思うよ、ルーク・ロングリーとスティーブ・カーが仲良しだったからジョシュのことを高く評価していたんだ。
ウォリック・ギディー(ジョシュの父親)
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サプライズ指名
順当にいけば7位でウォーリアーズ入りが濃厚だったかもしれないが、事件は起きた。
サンダー球団社長クレイ・ベネット、GMサム・プレスティ、HCマーク・ダグノートがロサンゼルスに出向きジョシュ・ギディーのプライベートワークアウトを行うとギディーは“自分でも信じられない”ほどシュートを決めたウォーリアーズとのワークアウトよりさらにシュートを決めた。(ちなみにこのとき、ギディーはダグノートのことを知らずHCとは思っていなかったそう)
このワークアウトが決め手になったかどうかは分からないが、サンダーは6位でギディー指名。実際、ワークアウト時に指名確約はされず、当日アダム・シルバーに名前を呼ばれるまではギディー本人も指名されることを知らなかった。
(ウォーリアーズとのワークアウト時には)サンダーに入りは考えてもなかったし、サンダーのこともよく知らなかった。でも現実身を帯びてきてチームのことを知ったらどんどん魅力を感じたんだ。
ウォリック・ギディー(ジョシュの父親)
”アイドルからライバルへ”という言葉とともにステフ・カリーとの写真をInstagramに投稿したギディー、あと少しで”アイドルからチームメイトへ”だった。
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おまけ:「う〇ち出ましたか?」
ワークアウトだけでなく、インタビューでもサンダーと縁があったギディー