2017-18 vsシクサーズ
2017年12月、3OTまでもつれ込んだ試合を119-117で制したサンダー。
この試合、キャリアハイ52分出場したラッセル・ウェストブルックは3OTでフルコートをぶち抜いてダンクを炸裂。その後の表情含め印象的なシーンだった。
ラッセルはものすごい“Internal confidence”「内なる自信」を持っている。4Qでも延長でもシュートを決めきれなかったけど、ラッセルはプレーし続けるし闘い続ける。愛すべき一面だ。
ビリー・ドノヴァンHC
この試合33本ものシュートを打ったラス、外しても外しても攻め続けたラスが見せた意地のダンクだった。
このシーズンはポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーが加わったことでラスは自らの立ち位置を模索しながら何か迷いながらプレーしていた印象だったが、この試合以降キャリア最高レベルのパフォーマンスを見せるようになる。
2017-18 | 試合数 | 平均得点 | FG% |
この試合まで | 28 | 22.7 | 38.4% |
この試合の後 | 52 | 26.8 | 48.2% |
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2018-19 vsスパーズ
両チーム合わせて300点オーバーの殴り合いに敗れたサンダー。
この試合でとにかく印象に残っているのがラスの異常なまでの冷静さ。4Q&OTとビハインドの場面でも的確にオープンの選手にパスを通し続けキャリアハイ24アシストを記録した。
もちろん勝ちたかったけど、全員が頑張って全員がやるべきことをやっていた。全員"勝ちたい"という気持ちが全面にでていた。
ラッセル・ウェストブルック
ラスのレベルが一つ上がったそんな試合にも見えた、この後NBAレコードの11試合連続トリプルダブルを記録。
更にこの試合の後から全員が絶好調のボーナスタイムに突入。
ネクストレベルへと駆け上がったラス、キャリアハイパフォーマンスを続けるポール・ジョージ、そして絶好調の選手たちの活躍でサンダーは2月のジャズ戦を制した時点で38勝20敗とリーグ3位の成績を残す。
しかし、その後ジョージのケガで失速しプレーオフ1回戦敗退。ケガさえなければ、と思わずにはいられないシーズンだった。
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2019-20 vsウルブス
『フリースローを決められ残り1.1秒 2点差、タイムアウトなし』
という絶望的な状況からスティーブン・アダムスとデニス・シュルーダーのミラクルプレーで同点に追いつき、延長の末ウルブスを撃破したサンダー。
接戦は演じるものの勝ち切れていなかったサンダーだが、この後はクラッチ最強のチームへと生まれ変わり※西5位でプレーオフに進出した。
※この試合以降サンダーはクラッチシチュエーションで23勝6敗(勝率リーグ1位)、この試合の前までは7勝9敗。
シェイ・ギルジャス・アレキザンダーは後にこの試合を「シーズンの分岐点で自分たちがスペシャルになれると気付いた試合」と振り返っている。
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あるある
"オーバータイム、勝っても負けてもいいきっかけになりがち"
迷いながらor自信なくプレーしていた選手たちにとって、「勝ちたい」という気持ち全開でプレーすることが何か吹っ切れるきっかけになっているのかもしれない。
今季、サンダーはバックスと2OTの熱戦を繰り広げた。
それまでシュートが決まらず苦しんでいたジョシュ・ギディーが「(シュート以外の)違う方法で試合にインパクトを残そうと思った、シュートが入らないなら他に何ができるんだ?ってね」と、とにかく勝ちたいという気持ちでがむしゃらにリバウンドを取りに行っていた。(後半&OTだけで12リバウンド)
後半&OTだけで16得点 FG8-13と、結果的にシュートも決まる。
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また、共通するのが試合に敗れても「楽しかった」というコメント。
2019年2OTでスパーズに負けた後にポール・ジョージが「楽しかった」とコメントしていたが、先日のバックス戦の後もトレイ・マンが「楽しかった」というコメントを残している。
楽しかったよ、あんな接戦でバスケットボールができるんだから。タフな結果だけど、いい試合だった。試合を通じて戦うことができた。
トレイ・マン
OTは勝負の楽しさ、という競技の原点に立ち返る発端にもなっている?
試合には負けたけど、バックス戦も若いサンダーのきっかけになってくれていたら嬉しい。
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