【ドラフト2024】サンダー ドラフト指名まとめ【完全版】

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12位 二コラ・トピッチ

  • 出身地 :セルビア
  • 所属  :Crvena Zvezda
  • 年齢  :18歳(2005年8月10日生)
  • 身長  :198㎝
  • 体重  :91㎏
シーズン所属PTSREBASTFG%3P%FT%
2022-23Beograd + Crvenza
Zvezda
16.33.64.854.836.985.3
2023-24Mega + Crvenza
Zvezda
14.5 3.25.549.830.687.8

セルビア出身の長身ガード、父親は旧ユーゴスラビア代表のバスケットボール選手で96年オリンピック銀メダリスト。

14歳からプロユースチームでプレー、U18欧州選手権でセルビアを優勝に導きMVP獲得などエリート街道を突き進んできた。今ドラフトでも早い段階から注目を集めていたが、4月にACL断裂のケガを負い長らくプレーする姿は見せていない。

アレクシー・ポクシェフスキーとは出身の街が同じ。

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強み

❶ドライブ

198cmの身長でディフェンスの動きに対応することができるハンドラー。

緩急やスクリーンを使いこなすことができる、所属していたMegaではリム付近で68.1%の高確率で沈めていた。

❷パス

そのドライブ以上にポテンシャルが高いとthe Athletic のサム・ヴェシーニが評しているのがパス。ヘルプディフェンダーの位置を見てパスを捌くことができる、Adriatic Leagueでは平均6.9アシストを記録していた。

弱み

❶身体能力&長さ

爆発的なスピードやジャンプ力はなく、196cmのネガティブウイングスパン。

ヴェシーニは「ユーロでは機動力に欠けるビッグマンをカモにしてドライブをしていたが、NBAでも同じことができるかは疑問」としていた。

❷シューティング

3P成功率はシーズンを通して30%ほど、キャッチ3Pに限れば26.8%(11-41)と更に確率は落ちる。フォームに一貫性が見られない。

ただプルアップ3Pは33.3%(13-39)、FTはキャリアで85%以上とシュートそのものが下手なわけではない。フィジカルが向上してフォームが固まれば化ける可能性あり?

既に遠吠えも予習済、期待大

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26位 ディロン・ジョーンズ

  • 出身地 :サウスカロライナ州コロンビア
  • 所属  :ウィーバーステイト大学
  • 年齢  :22歳(2001年10月29日生)
  • 身長  :196㎝
  • 体重  :106㎏
シーズン所属PTSREBASTFG%3P%FT%
2020-21Weber State8.25.82.056.125.079.0
2021-22Weber State12.610.62.554.135.480.0
2022-23Weber State16.710.63.846.230.381.3
2023-24Weber State20.89.85.248.932.485.7

兄エリックはヨーロッパのプロチームでプレー中。

高校時代はランク400位圏外でオファーがあったのはミッドメジャーの大学からのみ。ウィバーステイト大学ではすぐに頭角を現し、4年間で同校史上5位の1,782得点を記録した。ちなみに4位はデイム・リラード。

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強み

❶リバウンド

身長196cmながらリバウンドの強さは一級品、D-REB%では3年連続全米TOP4。

❷オンボールオフェンス

得意のリバウンドからボールプッシュができ、シュートもパスもディフェンスを見てプレーできる選手。ハーフコートでもプルアップミドル43%と得点をクリエイトでき、パス能力も年々向上させ最終年は平均5.2アシストを記録した。

弱み

❶身体能力&長さ

爆発的な身体能力はなく、ウイングスパンこそ211cmあるもスタンディングリーチは並。(肩幅が異常に広いということ?) 大学4年間通算119試合で合計8ブロック。

❷役割

ウィバーステイト大学では常にボールを持ってプレーしていたため、NBAでオフボールの役割をこなすことができるか未知数。キャッチ3P成功率は31.6%だった。

プレスティは昨ドラフトでもジョーンズの指名を考えていた、しかもそれを直接ジョーンズ本人に伝えていたそう。昨年はジョーンズが大学に戻ったことで指名が叶わなかったが今年は2巡目指名権5つを使って無事指名。

30位指名権を持っていたBOSがジョーンズをかなり気に入っていた様(ワークアウトを2回しているそう)なので、2巡目指名権5つは必要経費だった?(個人的に2巡目指名権は使い得だと思っているので、欲しい選手がいたらトレード使うのは大賛成)

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38位 エイジェイ・ミッチェル

  • 出身地 :ベルギー
  • 所属  :サンタバーバラ大学
  • 年齢  :22歳(2002年6月25日生)
  • 身長  :191㎝
  • 体重  :91㎏
シーズン所属PTSREBASTFG%3P%FT%
2021-22UC Santa Barbara11.62.23.753.132.775.0
2022-23UC Santa Barbara16.32.75.150.626.781.3
2023-24UC Santa Barbara20.04.04.050.439.385.8

父はベルギーの元プロバスケットボール選手。

エイジェイはベルギー代表としてU16,U18でプレー、その際にサンタバーバラ大学アシスタントコーチのジョン・ライリーにスカウトされたのをきっかけに米大学に進学した。

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強み

❶オフェンス

ハンドラーとしてはサイズがあり、緩急の使い方がうまい。大学最終年はリム付近 67%-フローター 55%-キャッチ3P 44%とどこからでもシュートを沈められる選手

❷パス

スクリーンからディフェンスを見てパスを捌ける選手。タレントが揃っていた2年時には平均5.1アシストを記録している。

弱み

❶身体能力&ディフェンス

爆発的な身体能力はない。ディフェンスは堅実だが、インパクトを残せるレベルではない。

フランスのユースリーグでのプレー経験もあるが、そのときチームメイトにはヴィクター・ウェンバンヤマがいた。(5番がミッチェル、14番がウェンバンヤマ)

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ドラフト後会見

昨年同様に会見にはサム・プレスティGMに加えエイシー・ロウ(スカウト部門の責任者)も同席。

トレードがオフィシャルになっていなかったタイミングでの会見だったためトピッチにしか触れていない。

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総括

オンボールでディシジョンメイクでき、かつポジショナルサイズがあって複数ポジションをこなすことができる選手。我々はここしばらくそこに重きを置いて選手を評価してきた。

今日はここ数年重視してきた点に従って補強をすることができた。

 サム・プレスティGM

ディシジョンメイクできてサイズがある選手がチームに十分揃うなんてあり得ない(=チームにどれだけいてもいい)と思う。そういう選手のおかげで効率、もしくはいいディシジョンメイクができる可能性があがるんだ。

 サム・プレスティGM

獲得した3選手はプレスティが語る要素が全て盛り込まれている

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二コラ・トピッチ

二コラを加えることができて嬉しい。このドラフトでもかなり若いけど、既に高いレベルのバスケットボールでその実力を発揮している。加えて、サイズもあるしプレーメイクもできて高いIQも持ち合わせている。

二コラのことはかなり前から見てきていた、ジュニア時代からだ。先ほど言及した通り、当時からプレーメイクとIQの高さは目立っていた。そのスキルに高さがあるからずっと一流選手として成功してきている。

 エイシー・ロウ

ユーロリーグは大人のリーグで(ベテラン選手たちは)若い選手に負けたくないと思ってプレーしてくる。私はシーズン序盤に二コラがユーロリーグ屈指のPGテオドシッチとマッチアップする試合を見に行ったけど、二コラは一歩も引いてなかった。その点がすばらしかったし、それをサンダーでも発揮して更に向上していって欲しい。

 エイシー・ロウ

※ロウ自身もユーロでプレー経験あり

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Q.ケガについて

私も同行したが、チームDr.のドニー・ストラックが二コラに直接会って診ている。そのとき私も二コラと会話しているし、エイシーを含むスカウト陣と一緒に面接もしている。今からケガに対するプランを考える必要はあるが、今までの経験もあるからとても前向きに捉えているよ。ただ、二コラはおそらく来季はプレーしないと想定している。

チェットでの経験があったから指名に至ることができた。2人は全く違う選手だし状況も違うけど、(初年度全休する選手のアプローチを)学んでいたからチャンスと捉えて自信を持って決断することができた。

 サム・プレスティGM

Q.ジョシュ・ギディーとの比較について

ジョシュとも他の選手とも比較はしないけど、先ほど言った通りオフェンスを回すことができてポジショナルサイズがある選手はフロアのどこでも誰と組み合わせてもプレーできる。

 サム・プレスティGM

Q.ポクやミチッチからトピッチことを聞いていますか

ヴァサとはたくさん話をしたよ、二コラのことをしっかり洞察していた。ヴァサ自身もキャリア序盤で同じようなケガを経験している。我々がミチッチという選手をどう捉えているかは分かっていると思うけど、ものすごいバスケットボールのことを考えている人物だ。選手としての二コラだけでなく、若いときのケガを通じて何を経験するかまで話をすることができた。

 サム・プレスティGM

二コラのすばらしい点をさらにあげると、あの若さでものすごく成熟しているという点だ。二コラのチームメイトと話せば、もしくは見るだけでもいいチームメイトだということが分かる。あの年齢にしてチームの動かし方を理解している。

 サム・プレスティGM

Q.面接で何を感じました?

サムが言った通り成熟度と高いIQだ、バスケットボールに対する理解とチームメイトの活かし方を学ぶ姿勢がすばらしい。

 エイシー・ロウ

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入団会見

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ドラフト全体

Q.ミッドメジャーで数年プレーしてきた選手の指名について

何年も言ってきたと思うけども、我々は選手ではなくて人をドラフトする。全ての人間にそれぞれ違う人生があって、各々が違う道を歩み違う経験をしてきている。その中でも信念を持って人生の選択をしてきたという点がその人物を表していると思う。(ディロンとエイジェイの)2人は一つのことに集中して(=強豪校へのトランスファーをせずに)勤勉に着実に歩みを進めてきた。2人ともに言えるのはものすごく成熟しているということだ。いいときも悪いときも取り組む姿勢が一貫している、それは人としても優れている証拠だ。

 サム・プレスティGM

チームに加わった要素を見るときは一人ひとりを個別には考えない、チームは個人で機能するものではないからだ。何を既存のチームに加えることができるか、を考えないといけない。どうやって上積みできるか交わらせられるか、を考えないといけない。そうやって色々なことが釣り合うように見ていく。

 サム・プレスティGM

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二コラ・トピッチ

すばらしい組織の一員になれて嬉しい、ミチッチと話して(サンダーの)いい点をたくさん聞いたよ。チェットもはじめのシーズンプレーできなかったけど、このチームにはその経験がある。自分もシーズンアウトの可能性が高いから。

 二コラ・トピッチ

サンダーの何人かがメッセージを送ってくれた、それだけでコート内外ですばらしい人たちということが分かった。一緒にプレーするのが楽しみだ。みんな若くて個性的だけど、ここにいる3人全員がそこに上積みできると思う。全員でうまくなって、全力を尽くしたい。

 二コラ・トピッチ

Q.チェットやニック・コリソンと話しましたか?二人とも初年度を全休している選手です

まだ話してないけど、ここ数日の内に会って話すつもりだ。

 二コラ・トピッチ

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ディロン・ジョーンズ

Q.大学時代に成長した点

ウィーバー(ステイト大学)のおかげで、どんなシチュエーションでどんな人間が必要になるかを学ぶことができた。ウィーバーではずっと責任を負ってきた、それがパサーやシューターとして成長したことよりも大事だと思っているよ。周りが自分に求めるだろうことを理解する人間になることができた。

 ディロン・ジョーンズ

サンダーの試合はたくさん見てきた、普通のNBAファンとしてね。若くて楽しいチームだし、まだまだこれからのチームだと思う。

 ディロン・ジョーンズ

NBAでプレーすることをずっと夢見てきた、そこに一番近づけたのは昨年のコンバインだ。NBAのロゴ入りのジャージーを着てワークアウトしたんだ、そんな日をずっと願ってきた。でも(昨年はNBA入りを)断念した、今までの人生で一番辛かったよ。もう一回戻ってくるために何でもやれる男だと自分で分かっていたから、兄と相談して決めた。兄からは「NBAに入るだけじゃなくて、NBAで長くプレーすることを目標にすべきだ」と言われて大学に戻って、もう一度夢に向かって走り出すモチベーションに変えた。一歩引いて自分にとって何がベストかを考えた、どう表現するのがベストか分からないけどもう一人の自分との対話みたいな。

 ディロン・ジョーンズ

サンダーはいろいろな点で型破りなプレーをするチームで、自分も型破りなプレーをする選手だからぴったりハマると言えるかもね。求められたことは何でもやる準備はできてるよ。

 ディロン・ジョーンズ

ディロンはユニークな選手だ、いろいろなことをすることができる。6’11のウィングスパンがあって優秀なリバウンダーだ、大学では3年連続でそうだった。加えてフィジカルもある。(中略)3人とも言えるのはバスケットボールのことをしっかり考えていて、予測する能力やすばらく判断する能力に長けている。だからこそ、ここまでの選手になれたんだ。ディロンの場合はそこにフィジカルが加わるんだから、リバウンドが強いのも納得だ。あのサイズでディシジョンメイクもできる。

 サム・プレスティGM

サンダーはスモール5として使う気満々な気がする

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エイジェイ・ミッチェル

Q.強豪校へ転校しなかったことについて

自分の場合はロイヤリティーに尽きる、サンタバーバラは自分のことを初めに信じてくれた大学で16歳のときから声をかけてくれていた。人としても選手としても年々成長して常に恩返ししたいと思っていた、それに大学がオレのことを信頼してくれていたのと同じでオレも大学のことを信頼していたから。

 エイジェイ・ミッチェル

Q.大学で成長した点

IQとプレイメイキングだと思う、あとは体も強くなった。フレッシュマンのときは77kgしかなかったけど、毎年強く大きくなって91㎏まで増やせたのは大きかったと思う。

 エイジェイ・ミッチェル

Q.サンダーの印象

サンダーはチーム全員が仲良しだ、それが頭に浮かんだ。大事なことだし、自分もファミリーの一員に加わりたい。

Q.外から見て気付いたこと

インタビューでみんなで吠えてたり、おもしろい瞬間がたくさんあったと思う。クールでおもしろいし、チームのケミストリーを感じたよ。(そのケミストリーを築いている)一員になりたいと思ったんだ。

 エイジェイ・ミッチェル

サンダーは前から2巡目の選手が活躍しているから、自分も同じ立場にいられて嬉しいよ。

 エイジェイ・ミッチェル

Q.オフボールでの役割について

(オンンボールでもオフボールでもプレーするのは)楽しみだよ、NBAに入ったらオフボールでのプレーもたくさんしないといけない。オフボールでもディシジョンメイクをして、ディフェンスを見てプレーするのが大事になってくる。どうなるか楽しみにしてるよ。

 エイジェイ・ミッチェル

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