シェイ・ギルジャス・アレキザンダー ~笑顔爆発~

“みんな気付いているかどうか分からないけど、シェイの一番すごいところを話そうか

ルイビル大学との試合後、24得点を記録しチームを勝利に導いたシェイ・ギルジャス・アレキザンダーについて聞かれるとケンタッキー大学のジョン・カリパリHCはこう答えた。

“笑顔だ、あの子はいつでも笑顔なんだ”

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いつでも笑顔

サンダーの若きHCマーク・ダグノートの教えに“0-0 mentality”というものがある。

それは“常にスコアが0-0だと思ってプレーしなさい”、“常に0勝0敗だと思って試合に臨みなさい”という意味で、「何点差で勝って(or負けて)いようが次のワンプレーに集中する」「何連勝(or連敗)していようが次の一戦に集中する」といった教え。

絶賛再建中のサンダーは試合の中で大差をつけられることも、連敗街道を突き進むことも多々ある。そういった状況においても選手たちは常に前向きにプレーをしているが、それはひとえにダグノートHCの教えのおかげといっても過言ではない。

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サンダーにメンタリティーを植え込んだのがダグノートHCだとしたら、それをチームに浸透させたのはシェイ・ギルジャス・アレキザンダーだろう。サンダーのリーダーはいつも笑顔で底抜けに明るい。

シェイの名前を聞くだけで笑顔になる、一緒にいるだけで楽しいしそういう男なんだ。シェイが怒ったり落ち込んでるところなんて見たことない、いつでも笑顔だ。よりすごいリーダーになりつつあると思う。

 ダリアス・ベイズリー

シェイはいつでも前向きで明るい。チームのベストプレイヤーだから、みんながそれについていけばいいんだ。

 トレイ・マン

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なぜシェイはいつも笑顔なのか?

本人は「自分がいかに恵まれているか、今自分たちができていることや今いる状況をみんなが経験できるわけではないことを知らないとね」と語る。ケンタッキー大学時代の恩師ジョン・カリパリはシェイの笑顔を「周りを重圧から解放する」と評す、カリパリの言葉通り当時のチームメイトはシェイの笑顔に救われてきた。

ここでプレーしてたらプレッシャーが掛かるときもたくさんある、でもシェイはいつも笑顔なんだ。その姿を見て、プレッシャーなんて本当は存在しない(自分で勝手に思い込んでいただけ)って気付かされたよ。

 ウェイン・ガブリエル(ケンタッキー大学時代のチームメイト)

そして現在、サンダーの首脳陣もそんなシェイの笑顔とシェイがもたらすポジティブエナジーを高く評価している。

シェイの“emotional intelligence”(人間関係を上手く維持する能力)は本当に高くて、どうチームを動かせばいいかを理解している。チームメイトを信頼していているし、それがどうチームに影響するかも分かっていると思う。根っからの楽観家で、それがバスケットボールだけでなくて社会においても大きな武器になる。いつでも笑顔で、それでいてとても負けず嫌いなんだ。

 サム・プレスティGM

チームには毎日リフレッシュして体育館に現れる人物が必要だ。シェイは明るくて、いつも楽しそうにしている。自分のプレーや周りのプレーがどんな結果でも、次の朝起きたらポジティブな空気をチームにもたらしてくれる。

 マーク・ダグノートHC

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昨季サンダーは開幕4連敗を喫した、迎えた開幕5戦目のレイカーズ戦も前半で26点差をつけられる苦しい展開。チームの雰囲気は最悪になってもおかしくない状況だったが、ここから巻き返し逆転勝利を挙げる。“0-0 mentality”の真骨頂とも言える逆転劇でシーズン初勝利を手にしたチームを引っ張ったのはシェイ・ギルジャス・アレキザンダー、もちろんその顔には満面の笑みが溢れていた。

昨季サンダーは15点差以上離された展開から8回逆転勝利を挙げた、これはクリッパーズと並びリーグ1位の記録。

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文句を言わない

『接触があったがファウルを吹いてもらえず審判に不服を申し立てる』

NBAを見ていたら1試合に複数回は目にするシーンだ、古株のサンダーファンなら数年前はその光景を「我慢してくれ、次テクニカルファウルを取られたら出場停止になるぞ」と画面に向かって祈りながら見ていたかもしれない。

しかし、それは現サンダーのエースに当てはまらない。

Q.あなたが審判に文句を言っているところを見たことありません。何か信念がありますか?

完璧なオフィシャルなんて存在しない。みんな完璧を求めてるかもしれないけどミスコールは必ず起こる、オレたち選手がターンオーバーをしたり失敗するようにね。それにオレは十分ファウルを吹いてもらってるよ。

 シェイ・ギルジャス・アレキザンダー

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シェイが文句を言わないのは審判に対してだけではない。

2017年、ケンタッキー大学に6人の5つ星選手(高校時代の評価が最も高い選手)が入学した。同年入学のシェイは4つ星で始めはプレータイムも少なくベンチ出場だったが、必死に練習をすることでスタートの座を勝ち取った。

プレータイムがなかったことやベンチ出場だったことにシェイが不平不満を言っているところを見たことなんてない。文句なんて言わずにとにかく練習してたんだ。

 ザック・フェレル(シェイの高校時代の監督)

シェイが不平不満を口にしないのは、コントロールできること/できないないことを分かっているから。だから、高校、大学、そしてNBAととにかく練習をして自らが上達することに集中してきた。

シェイはあの年齢にして成熟していて、周りを気にしない。とにかく自分がコントロールできることに集中して一生懸命練習するんだ。

 ザック・フェレル(シェイの高校時代の監督)

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昨季、ダグノートHCは再建が始まろうとするチームを“真っ白なキャンバス”と表現した。真っ白なキャンバスに絵を描いていくには絵の具や筆がいるし、それらを用意する時間も描くための時間もかかる。完成するまでには我慢が必要になる。

サンダーのエースはそれを理解し一緒にチームの未来を描く過程を楽しんでいる、笑顔で。

オレは大らかなんだ。そりゃあ人間だから嫌なことがあったら表に出すだろうけど、今不満はない。チームが進む道にポジティブなのには理由があるよ。

 シェイ・ギルジャス・アレキザンダー

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リンク

!https://thefranchiseok.com/what-shai-gilgeous-alexanders-exit-interview-means-for-the-thunders-future/

!https://coachcal.com/news/2017/12/29/mens-basketball-gilgeous-alexander-uk-smiling-after-90-61-win.aspx?path=mbball

!https://www.courier-journal.com/story/sports/college/kentucky/2018/03/14/shai-gilgeous-alexander-kentucky-basketball-ncaa-tournament/420982002/

つでもポジティブ”と称した。

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