初めて会ったときからオレにとって何がベストなのかをいつも考えてくれた。本当に信頼できる人なんだ。
ハミドゥ・ディアロ
サンダーの練習はポジション別に分かれて行われる。現在、ウィングを担当しているコーチがディアロが信頼していると語るデイビッド・アキンヨーイェイACだ。
※David Akinyooye(ah-kin-YO-yay) サンダーは難読選手とコーチ集めすぎ
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挑戦を恐れない
前年までGリーグでオクラホマシティ・ブルーAC(アシスタントコーチ)を務めていたデイビッドは2019年にサンダーACに昇格した。ラッセル・ウェストブルックがチームを去り、チームとして選手もコーチ陣も大きく入れ替えた年だった。
※マーク・ダグノートがブルーHCからサンダーACに昇格したのもこの年
サンダーは統率と管理が行き届いているすばらしい組織だ。デイビッドのことを(GリーグからNBAへ)昇格させ上で活躍させようとしてきた、サンダーは自分たちがやりたいこととその適任者を理解しているからね。
ジム・ボイレン(元ブルズHC)
デイビッドは、大学卒業後に1年だけGリーグでプレーをすると翌年2013年にニックスのコーチ補助としてコーチキャリアを歩み始める。さらに翌年にはスパーズの育成担当コーチ補助やビデオコーディネートに関わった、そこでの上司がジム・ボイレンだ。
ボイレンの目にとまったのはデイビッドの積極的な姿勢だった。
デイビッドは何も恐れていなかった。“できるかどうか分からない”と言って挑戦することを怖がる人もいたけど、デイビッドは何でも挑戦していた。
ジム・ボイレン
デイビッドの積極性が一番現れたのがフランスへの挑戦だ。一度も海外へ行ったことすらなかった男が異国の地でコーチをすることを決めた。
(フランスへの挑戦は)デイビッドにとって、いち早くスキルを磨くため、コーチとして成長するためいい機会だった。でもリスクはある、根気もいる。すごいことだよ。現状維持でリーグにいたら居心地もいいし、リーグを離れてしまったら“戻ってこれるのか?”という心配もあるからね。
ジム・ボイレン
異なる環境に身を置き、海外の環境に適応していった。コーチングスキルを磨き、慣れない環境で自分のコーチスキルを示さないといけなかったんだ。
デイビッド・アキンヨーイェイ
何事にも恐れず、自ら積極的に行動するのは学生時代から変わらない。
デイビッドは常に自己研鑽をしてきたハードワーカーだ、いつも我々とフィルムルームにこもっていたよ。特にすばらしかったと感じたのは高校生のときに毎日オフィスにきて上達しようと試合のフィルムを見返していたことだ。選手としてやってきたことを現在コーチとしても続けているんだ。
ジェームス・コスグルーブ(大学時代HC)
デイビッドは(サンダーを)まさに自分にあった環境だと感じているはずだよ、サンダーはずっと彼を信じてきたからね。それがデイビッドなんだ、誰よりも忠誠心が強い子だったから。
ジェームス・コスグルーブ
アンソニー・モローとチーム練習後にワークアウトするデイビッド、モローも認めるハードワーカー。
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ディアロのお父ちゃん
デイビッドがACに昇格して取り組んできたのはウィングの育成、特に可愛がっていたのがハミドゥ・ディアロだった。
同じニューヨーク出身ということがよかったんだと思う、お互いに信頼し尊敬し合っている。デイビッドはずっとハミのことをよく面倒見ているからね。
ビリー・ドノヴァン
オレたちは全てを一緒にやってるよ。コートに来るのはオレたちが最初だ、それを続けてきた。いかに上達するかに焦点を当てて取り組んでいて、デイビッドはいつもオレを励ましてモチベートしてくれるんだ。
ハミドゥ・ディアロ
2人は試合前のビデオ確認、練習後のシューティング、肘の怪我のリハビリ、全てをともにしてきた。オフにも共にニューヨークでワークアウトするほどの関係になっていた。
いつでも誠実でいてくれて、いいときも悪いときも味方でいてくれるんだ。
ハミドゥ・ディアロ
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ハードワーカー✕ハードワーカー
デイビッドの功績はディアロの育成に留まらない、ルー・ドートのお父ちゃん役もこなしてきた。
ドートは初めてチームで練習をした後にデイビッドと食事に行き自分がどういった人生を歩んできたかを話す。
あの子のことは本当にほとんど知らなかった。どんなプレーをするのか、ポイントガードなのか、どれだけいいディフェンスをするのか。一つだけ分かったことは彼がとても謙虚で現状に満足していないということだ。
デイビッド・アキンヨーイェイ
デイビッドに課されたミッションはドラフト外で入団したドートをいち早くNBAレベルの選手にすること、だ。
そこでデイビッドはドートの特別な才能に気が付いた。
ルーに何かフィルムを見せたり、特定のディフェンス方法を教えると、次の練習ではそれをやってのける。上手くなろうと様々な課題を求めてくるんだ。
デイビッド・アキンヨーイェイ
ディアロ(3P 16.7%→28.1%→34.1%)もドート(3P 29.7%→34.3%)もデイビッドのもとシュートを年々上達させている
選手として成長し続けていくにつれ、基礎が少しずつ磨かれていくはずだ。ルーは練習が大好きだからどこまで伸びるか楽しみだね。ルーがすごいのは試合が終わったら、すぐに次に切り替えるところだ。次の試合でやらないといけないことを話すんだから。いつでも相手チームのベストプレイヤーを任される、20歳にとってはかなりの大仕事だ。
デイビッド・アキンヨーイェイ
挑戦を恐れずコーチとして道を切り開いてきたデイビッド、選手として切り開いてきたドート。
2人のハードワーカーが今度はサンダー優勝までの道を切り開いてくれるかもしれない。
与えられるものなんて何もない、取りに行かないといけないんだ。
ルー・ドート
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サンダーのコーチ陣
デイビッドの息子
参考記事
!https://www.complex.com/sports/2020/07/luguentz-dort-is-the-okc-thunders-secret-weapon