今夏NBAドラフトでTOP3指名候補のパオロ・バンケロ。
2位指名権を持つオクラホマシティ・サンダーについて、過去に「好きじゃない」と発言をしていたことが判明する。
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「サンダーはずっと好きじゃない」
該当箇所は動画時間20:25~
Q.子どもの頃に応援していたチームや将来プレーしたいと夢見ていたチームはありますか?
子どもの頃はソニックスを見てた、チームが移転したとき6歳くらいだったと思う。だから、サンダーのことはずっと好きじゃない。好きなのはヒートとトレイルブレイザーズだ。ブレイザーズは家から2番目に近いチームだからね、NBAの試合を生で見たのもブレイザーズだけだ。
パオロ・バンケロ
バンケロが好きだったと言うソニックスはサンダーの前身に当たるチーム。オクラホマシティ・サンダーは2008年にシアトルから移転してきてシアトル・スーバーソニックスから名称変更した。
移転は財政上シアトルではアリーナの改築に予算を当てられず収益をあげられなかった(現行アリーナでは客席が少なく興行収入が上がらなかった)ので仕方ないものだったと認識しているが、「ソニックスを奪われた」という悲しみ&怒りをぶつけやすい対象としてシアトルでサンダーは嫌われている。
バンケロはイタリア国籍だが生まれも育ちもシアトル、サンダーが好きではない発言はある意味健全であるとも言える。発言は高校生のときのもの。
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アンチサンダーの元サンダー
過去アンチサンダーを明言していてサンダーに在籍していた選手と言えば、ネイト・ロビンソン。
ロビンソンもバンケロと同じくシアトル出身の選手でソニックスファン、2019年にはこんな発言も。
Q.あなたはサンダーに在籍していたことがありますが、デュラント/ウェストブルック/ハーデンの3人ともサンダーからいなくなったことについて衝撃を受けましたか?
3人がチームを去っていい気分だよ、OKCはある意味ソニックスを奪った町だからね。3人ともいなくなったけど、オレにとっては痛くも痒くもない。(中略)もしシアトルにまだチームがあれば、誰も出て行くことはなかっただろう。
ネイト・ロビンソン
ボロクソに発言するロビンソンだが、サンダー在籍時は出番が少ない中でもベンチでチームを盛り上げる愛されキャラ。”サンダーが好きではないから不貞腐れた態度を取る”などは決してしなかった。
ネイトはアンビリバボーなチームメイトだよ。オレの助けになってくれた、他の選手も同じように助けられたと思う。チームを活気づけてくれたし、彼のおかげでみんなが自信をもってプレーできた。
ケビン・デュラント
Darnell Maberry『100 Things THUNDER FANS SHOULD KNOW & DO BEFORE THEY Die』、TRIUMPH BOOKS、2017、p.322
ポジティブな空気になるようにできることは何でもやろうとしているだけだ。
ネイト・ロビンソン
Darnell Maberry『100 Things THUNDER FANS SHOULD KNOW & DO BEFORE THEY Die』、TRIUMPH BOOKS、2017、p.322
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人間だから好き嫌いがあるのは仕方ないが、プロはそれをコートでは出さない。
サンダーがバンケロを指名する場合、面会/面接をして人物面まで考慮した上での指名となるはず。サンダーファンとしては、指名された選手が誰であろうと応援するのみ。(もし面会/面接を拒否されたら話は変わるだろうけど)
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追記:「発言を撤回する」
6月22日にリリースされたGQのインタビューで“サンダーはずっと好きじゃない”発言について「撤回する」と話したバンケロ。
Q.“サンダーはずっと好きじゃない”と発言していましたよね。
いや、発言を撤回するよ笑
知っての通りチームがなくなったんだ、シアトルのみんなが悲しんだ。でもそれはサンダーに対する憎しみなんかではないよ。サンダーは2位指名権を持っていてオレはワークアウトでオクラホマにも行ってる、楽しんだしね。もしサンダーにドラフトされたら嬉しい。ソニックスを奪われた恨みをサンダーに対して抱いてるわけではない、それはまた別の話だ。残念な気持ちにはなったけど、サンダーに対して思ってるわけじゃないよ。
サンダーはレベルが高い組織でGMからコーチ、全てがプロフェッショナルだ。全てのことを正しく進めていく。勝つための環境を作ろうとしてることが伝わった。
パオロ・バンケロ
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リンク
サンダー時代のネイト・ロビンソンについて
ドラフト2022